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⑦通りすがりのバックパッカーの粋なはからい

ニュージーランド車中泊で縦断の旅
Myriams-FotosによるPixabayからの画像

【出てくる場所】

・ララワビーチ

・カイタイア

ラウェネ

大自然の中で生きる。ララワビーチでの上質な時間

ケープ・レインガでの感動体験の後、今夜泊まる予定のキャンプサイトへ。

キャンプサイトは、今回のように自然の真ん中で泊まるような場合には民間のホリデーパークが無いので、ニュージーランドの国営のキャンプサイトを利用します。

今回もキャンプサイトの冊子を見て、この辺りで一番近そうなキャンプサイトを調べて下見へ。

ルートもキャンプサイトの説明も文字だけのアバウトなものなので、実際にたどり着くまでに時間がかかったり、着いてみると想像と違っている事もたまにあるので、下見は明るいうちに済ませるのがベターです。

★当時はフラッっと立ち寄ってそのまま泊まれたはずですが、今ホームページを見ると予約制に変わっていました。

キャンプサイトの近くに「ララワビーチ」というビーチがあったので、先にビーチへ行ってみました。

こちらのビーチ、人が全然いなくてまさに自然しかないという感じの所。

白い砂とクリスタルカラーの海に、貝殻がたくさん落ちていて、人間の手が入っていない雰囲気です。

人にも寄るのでしょうが、私はこういう自然の中に自分ひとり、みたいな雰囲気が好きです。

ケータイの電波も届かない所がまた、なぜか開放感をアップさせます…。

割れていない貝殻もたくさんありました

ビーチで少しゆっくりしてからキャンプサイトへ向かいます。

キャンプサイトはたったの6ドル。

冷たいシャワーとトイレと、煮沸すれば飲める水が出るだけの仕様。

電気は来ていないので、日が落ちたら何も見えませんが、自然と共に生活するようなスタイルは好きなので気になりません。

すぐそばには川も流れていて、鳥が枝の上で休んでいました。

朝から曇ったり雨が降ったりしていたのに、午後は晴れて今は日が少し傾き始めています。

Far Northは時間がゆっくり流れている…。

心地よくなって、今日はここにステイすることに決めました。

キャンプサイトはたいてい、好きな場所に車を停めてそこでステイして良いスタイル

キャンプサイトは無人なので、封筒に必要事項を書いて中に現金を入れて、使用料を傍にある専用ポストへ入れる仕組みです。

後から1組、2組キャンパーがやってきただけで、広いキャンプサイトで静かに夜が更けていきました。

日が暮れて星が見えるようになると、空にはこんなに星があったんだ、と思わせるほど星がたくさん見えました。

芝の上にバスタオルを敷いて、その上に寝転んでしばらく星空を眺めます。

すき間がないくらい、光りの強弱が様々な星がめいっぱいに広がっていました。

次の日、朝はゆっくり起きだして海にいってみました。

誰かいたらサーフィンにも挑戦してみたいので、ウェットスーツを着てサーフボードも持っていきます。

相変わらず誰もいない海。

しばらく波の様子を見ていると、「サーフィンにし行くの?」と20歳くらいの女の子が話しかけてきました。

話を聞くと、彼女は一人でドイツから来て、フリーキャンプをしながら回っているといいます。

名前をダニエラと言いました。

彼女も昨晩、同じキャンプサイトに泊まっていたようで、朝の散歩にビーチへきたようです。

一人でサーフィンすることを心配して声をかけてくれたみたいです。

ダニエラが「ここで見ててあげようか」と言ってくれたので、本来なら周辺にいるサーファーにそこのポイント情報を聞いてから海に入る所ですが、安全が確保できるであろう範囲内で少しだけ入ってみる事にしました。

慎重に一歩ずつ水の中に進みます。

奥まで進むとどんな流れがあるか分からないので、足のつくインサイドで割れる波で少しだけ。

さながら初心者のテイクオフ練習のよう(笑)

少し遊んで上がってくると、ダニエラは写真を撮ってくれていたとの事。

帰ったら自分のFacebookに載せるから友達申請してね、と自分のメールアドレスを書いたメモをくれました。

またまた素敵な出会い!!

今は電波が良くないので、この後立ち寄るカイタイアの町でwi-fi環境を整えてから連絡することにします。

彼女はこれからケープ・レインガへ向かうようで、逆のルート。

お互いの旅の無事を祈って別れました。

キャンプ場でシャワーを借りて軽く昼を食べたら、設備の整った町で買い出しやメールチェックすべく南下していきます。

途中、ヘンダーソンベイでの波チェックは欠かさずに。

岩がゴツゴツしているビーチで、やはりブレイクはきれいなんだけど、誰もいない。

1人でもサーファーがいれば話が聞けるんだけどなぁ…。

ハワイにいた時はだいたい周辺に人がいて波情報もそれなりに得られたので、割と色んな所でサーフィンできたのですが。

ニュージーランドの人の少なさに少し戸惑いを感じます。

町にいく途中、船が行き交う湾が見える丘を見つけました。

眺めがとても良かったので、ちょっと一休み。

ケータイの電波も入ったので、洗ったウェットスーツも干しつつメールチェック。

車で生活していると家まるごと移動しているようなものなので、毎回好きな所が自分の部屋みたいな感じになります。

今日はこの、湾を臨むロケーションが部屋!

車生活は自由気ままで楽しい!

不便だったり完璧に安全というわけではないけれど、自由きままが好きな自分にとっては最高な生活スタイルだと感じます。

危険な野生動物もいないし、治安も悪くない、ニュージーランドという国だからこそできるスタイルでもあります。

生きているうちにこんな事が経験できただけでも人生大成功だなぁ、とニュージーランドに来てよかったと改めて感じました。

カウリの巨木「タネ・マフタ」への道

最北端の旅から帰って、カイタイアの町でいったん仕切り直し。

今日は雨なので、今後使う事になるCV(履歴書)作りに励むため、図書館で1日過ごしました。

ニュージーランドでは仕事に応募する時に「Riferee」という、自分をその企業へ紹介してくれるような人の名前を書くようになっています。

ワーホリで来ている外国人もたくさん働いているはずだけど、みんなあてがある人ばかりじゃないだろうし、どうしているのだろう…。

求職するにも推薦者が必要とは、文化の違いとは言え大きな壁のような…。

どんな仕事に就くかも分からないしまだ空欄ですが、その他の項目はすぐにプリントアウト出来るように文書に作ってUSBに保存しました。

そして、昨日ララワビーチで写真を撮ってくれたダニエラにfacebookの友達申請をしようと試みるも、どうやら書置きしてくれたメールアドレスは違っていたようです…。

残念、探せなかった…。

ダニエラには、心のなかでどうもありがとう!と伝えます。

この日はその後ホリデーパークに泊まったので、朝はゆっくり起きてTVでやっているハワイのサーフィンの大会、パイプマスターズを見てから出発。

毎年12月開催のパイプマスターズということで、時期はもうすぐクリスマスです。

町でガソリンを補給して、ちょっとしたショップで買い物をします。

まだ確定ではないけど、来週どこかで会えたらおじさんにクリスマスプレゼントを渡そうと思っています。

北端の旅をしてみて、やはり自分はこのまま全国を回る旅を続けたいと思ったので、きっとこの地域には戻って来ないと思うのです。

たくさん奇跡みたいな思い出をくれたおじさんに、心ばかりのお礼です。

さて、ここからはカウリの巨木「タネ・マフタ」を目指します。

「タネ・マフタ」は、おじさんのお友達さんが「絶対行くべきだ」と推してくれたポイントで、とても有名なのです。

グーグルマップでルートを検索すると2時間くらいで着けそうです。

「ラウェネ」という町の方面を目指せば良いようなので、早速ドライブ開始。

道の案内看板に従っていくと、なんとフェリー乗り場に着きました。

あれ…。カウリの木はどこかな?なんだか人もあまりいないようだけど…?

桟橋の係の人に聞くと、たしかにフェリーに乗って「タネ・マフタ」へ続く道へ行くことは可能なのだそう。

料金は20ドル。

なるほど、グーグル先生には「最短の道をお願いします」と伝えてしまったのが原因ですね…。

最短であって、最安ではないのです…。

フェリーを使わずに道を引き返して別のルートで行く場合、ガソリン代と20ドルどっちが安いか…。

分からなかったけど、見た感じ戻った方が安そうなので引き返す事にしました。

ところが、なかなかの未舗装道路で一定の速度でパーっと走っていける感じではなく…。

中継の宿泊地点にたどり着いた時にはもう夕方。

燃費を考えると、もしかしたら20ドル払った方が安かったかもしれない!!

とりあえず、先に「タネ・マフタ」を見て来てもこの辺りで1泊は確実だったので、まぁよしとします。

明日は朝イチで「タネ・マフタ」を訪れる予定ですが、先ほどから雷と雨がすごいです。

車の天井にバチバチ当たる雨を聞きながら、眠りにつきます。

明日は上がってくれるといいなぁ

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