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⑧カウリの神様「タネ・マフタ」、芸術センスが光るカワカワのトイレ、ハルルの滝のキャンプサイト

ニュージーランド車中泊で縦断の旅

【出てくる場所】

・タネ・マフタ

トロウンソンループウォーク

・カワカワ

・パイヒア

・ハルルフォール

カウリの大木「タネ・マフタ」

前日から降り続いた雨は朝になってもまだやまない。

今日は「お友達さん」に教えてもらったカウリの大木「タネ・マフタ」を訪れる予定で、周辺の遊歩道を歩きたかったのですがお天気はあいにくの空模様。

とりあえず入り口まで行こうとドライブを開始すると、到着間近で天気が回復!

晴れ間がのぞく、雨上がりの朝となりました。

道路の端にはコケが生えていて、普段から湿気の多い地域のようです。

大きなシダの木が多く生える地域。ジャングルの中みたいな気分。

この「タネ・マフタ」はカウリという種類の木なのですが、ニュージーランドに現存するカウリの中でも最大の大きさを誇り「森の神様」としてとても有名です。

名前の「タネ」もマオリ語で「神様」という意味になります。

サーフキャンプでお友達さんが「絶対にここだけは行って欲しい」とアツく語っていたポイントだったのですが、あの時はサーフキャンプが突然すぎて全然リサーチできておらず「なんだかすごい神様のいるでっかい木があるんだな!?」と思って聞いていました。

調べてみると想像以上に歴史の長い木のようで、周辺には森を散策できる遊歩道もいくつかあるようです。

タネ・マフタへの入り口に着きました。

カウリの森を守るため、靴の泥などの汚れを遊歩道の入口で落とせる専用のブースを通過。

「タネ・マフタ」はこの遊歩道の奥に「いらっしゃい」ます。

まだ朝の8時代。

周りには人はおらず鳥の鳴き声がたまに聞こえるだけ。

遊歩道は雨上がりで濡れて森の香りがし、しずくが朝日で光っています。

静けさと雰囲気が相まって、自分ひとり神秘的な別世界に来たような感覚になります。

心のなかで「お邪魔します」とあいさつして、遊歩道をひとり「タネ・マフタ」へ向かって進みます。

森の空気が新鮮。

この雰囲気をマイナスイオンというのでしょうか…?

雨が直前で上がったのは神様が歓迎してくれてるのかなぁ?なんて都合良いことを考えながら進むと

大きな木が見えてきました…

おお!!見えた!立派な白い木が‼

たしかに大きい‼

こちらが神様「タネ・マフタ」

そばには生い立ちについて書かれた看板があり、ニュージーランドに現存する最大のカウリの木であり、神様の話や樹齢およそ2000年、高さ51.5m、胴(幹)回りは13.8mなどという事が書かれていました。

神話については以下のようになっているようです

マオリの神話によれば、タネ・マフタは父なる天空神ランギヌイRanginui; もしくは単に Rangi)と母なる地母神パパトゥアヌクPapatuanuku; もしくは単に Papa)の息子とされている。しかし両者は抱き合ったままだったので外へ出ることができなかった。そこでタネマフタは父を押し上げると、巨木で支えて落ちてこないようにした。すると大地太陽があたり、植物動物が育ち始めた。茂った植物は母なる大地に森を纏わせた。森に棲む全ての生物はタネ・マフタの子供であると考えられている。

出典 wikipedia

樹齢2000年、さすが…。

実際の大きさもそうなのですが、それ以上に木の雰囲気に圧倒されます。

こういうのをパワースポットとか、オーラっていうんだろう…。

大きさ比較にバックパックを並べてみましたが、分かりやすいサイズに収めるとてっぺんまで入り切りませんでした。

バックパックは色が黒で少し見ずらいですが、手前の柵の上に乗っています。

実際の色味を失いたくないので明るさ調整はしません。

てっぺん部分まで写すと写真が2枚になりました。

ひとしきり神秘的な時間を過ごしてタネ・マフタを後にしました。

マップはこちら

そのあと少しドライブして「トロウンソンカウリパーク」へ。

ここは、先程のタネ・マフタの遊歩道をもっと長く歩けるようにした「ループウォーク」という1周型の遊歩道です。

こちらにはあの、ニュージーランド固有種の「飛べない鳥」キーウィも生息しているようで標識があります。

キーウィバードは、茶色でニワトリくらいの大きさ。

地面を歩いて虫などを食べています。

キウイフルーツに似ているため「キーウィ」と名付けられたとの話も聞いたことがあります。

彼らは夜行性なので日中はまず出会えないでしょうし、とても臆病な性格のようなので夜間だとしても出会うのは難しそうです。

ニュージーランドに来たからには絶対会ってみたいと思っていますが、そんな希少なキーウィバードがこの森に生息しているなんて!

考えただけでもなんだか感動してしまいます。

標識には犬がキーウィに危害を与えてしまわないよう注意書きがありました。

森の遊歩道はワンちゃんのお散歩にもちょうど良いのでしょうか。

キーウィは守るけど人も自然と触れ合いたい。

向こうを安全な柵で囲ったり、こちらを完全に出入り禁止にするわけでもなく、ちょうど良い距離感を提案する。

自然と共生していくニュージーランドの姿勢を感じます。

入り口の原っぱには野生なのか放し飼いなのか?ウサギも数羽いました。

早速遊歩道のループウォークを歩くことに。

一周1.7kmで40分ほどのループウォークです。

これから先の旅で実感する事になりますが、ニュージーランドにはここのような自然の中の遊歩道や散策路が豊富にあって、分かりやすい案内の看板があります。

所要時間や距離、トイレの有無が書かれているのでとても便利でした。

遊歩道も、場所にもよりますが自然観を壊さないけど歩きやすい適度な整備がされている所がほとんどです。

日本にはあまりこういう場所がないので、日常的にこんな環境で生活できるニュージーランドの人が羨ましくなりました。

この地域はニュージーランドの国旗にもなっているシダの木が多く生えていて、遊歩道の脇にもあちこちに見られました。

道路脇にもコケがたくさん生えていたし、湿気の多い地域なのでしょう。

空気もひんやりしています。

オークランドから今までの道中でもここまで森っぽい場所は無かったので、少し走るだけでこんなに違った環境の場所に出会えるのってすごいな、と感じます。

まさに癒しの空間でした。

ループウォークの場所はこちら

カワカワは町全体が芸術品

「タネ・マフタ」とループウォークで自然のオーラをチャージしたら、一息ついてお次は「カワカワ」の町へ向かいます。

この町は一言でいえば「町全体が芸術品」

町のあらゆる物がカラフルに彩られ、芸術センスに溢れていてます。

中でも町のトイレがとにかく有名で、トイレを見るためにわざわざ訪れる人もいるとかいないとか?

トイレに入らずに写真を撮っている人も多かったです(笑)

下の画像が例のトイレです。

パッと見トイレには見えないくらいかわいい外観!

壁にガラスのようなものが埋め込まれている箇所があり、光の通り具合で違った色味に見えます。

昼間の採光の役割も兼ねているのでしょうか、きれいだし省エネですね。

公共施設にも見える遊びゴコロ、好きです。

偶然見つけた滝で今夜は一泊。

カワカワで念願の「芸術的なトイレ」をこの目で確認したら、次はパイヒアの町へ向かいます。

パイヒアは海沿いの町でお店や飲食店など色々揃っていて、キャンプできるホリデーパークもあります。

お店は少しお洒落していく雰囲気のお店が多く、町中にもイルカモチーフのオブジェがあったりする素敵な町です。

町を散策していくうちにはずれのほうまで来てしまったようです。

「ハルルフォール」という案内板が目に入り、この先には滝があるのかな…。

少し見てみると、あまり高さはないものの大きな滝があり、上から滝つぼをのぞき込めるようになっています。

自分が滝の上から向かっていると思わなかったので少し驚きでした(笑)

滝つぼの先には、滝を一望できるキャンプ場のようなものが見えます。

滝を眺めながらキャンプできるなんて最高のロケーション!

泊る事は可能なんだろうか?

キャンプ場まで回って中を下見させてもらうと、想像通り滝の目の前の広場でキャンプできるようになっています。

散策中に偶然見つけた滝と、その先にあった最高のロケーションのキャンプサイト。

運命的な何かを感じ、予定していたキャンプサイトはやめて今日はここに泊まる事にしました。

予約をして、夕方の時間をゆっくり過ごすために散策と買い出しはサクッと済ませます。

夕方でまた違った雰囲気になった滝を眺めながらまったり。

こうやって、気分で泊まるところを変えられるのは車中泊のいい所ですね。

自由気ままな旅、最高!

滝目の前のキャンプサイトはこちら

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