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⑫レジストレーションチェックとワイカレモアナ湖

ニュージーランド車中泊で縦断の旅

【でてくる場所】

●ワイロア

●ワイカレモアナ湖

  • ワイカレモアナ ホリデーパーク
  • テ・ウレウェラビジターセンター
  • ロウズルックアウト
  • ロージーベイ・フリーキャンプ
  • ヒネラウトラック

ワイロアの町からワイカレモアナの湖へ

ブラック・リーフの海から上がって軽くお昼を済ませると、近くの「ワイロア」の町を見て回る事にします。

ファームヘルプとか募集していないか聞いてみようかな?

町へ向かう途中、路上で無人販売のアボカドを発見。

「1個50セントから」

の看板につられて降りてみます。

うーん、安いけど小さいな。

そこそこの大きさの1ドルの物を2つ購入。

結局、お値段的にはスーパーと変わらなかったけど、地元野菜って事で、まぁいいか! 笑

少しして、小さなお店があるこじんまりしたワイロアの町に到着。

お昼は食べたのに、有名な「ミンスパイ」が気になって購入します。

初めて食べるミンスパイ、お値段3ドル60セント。

今日はおやつは買わないつもりだったけど、美味しかったからOK!

グレービーソースで味付けされたひき肉の詰まったおかず系のパイ

ワイロアの町を散策した後、マップで近くに湖がある事を発見。

ちょっと湖畔でのんびりしていこうかな。

ギズボーンへ戻る前に「ワイカレモアナ湖」へよる事にしました。

レジストレーションチェック

湖へ向かう道の途中、なんだか混んでいます。

渋滞?

離脱できない1本道だったので、おとなしく並びます。

少し先に、警察が運転席に向かって何か話しかけながら書き込みしているのが見えました。

レジストレーションチェック(車の登録の確認)でした。

●レジストレーションチェックとは

路上でたまに行われている、車の登録内容などの確認。

車検の期限が過ぎたまま乗っていないかや、免許の確認をしているよう。

免許証と車検証を見せると、内容をメモしておしまいです。

ニュージーランドで初めての出来事。

悪い事はしていないし、ポリスは笑顔で雰囲気のやわらかそうな方でしたが、警察がいるとちょっと焦ります。

「免許証と車検証を見せてください」

荷物をゴソゴソやって、免許証を出します。

国際免許に切り替えて来ているのでサイフに入るような小さい物では無く、普段は書類一式と一緒に保管しているので少し手間取ります。

免許を書類の下から掘り出している間に、車内を見たポリスに

「車中泊で回ってるんだね。この後湖へ行くの?」と聞かれました。

車内は後ろの席を倒して寝袋もあったので、車中泊をしていると分かったようです。

後部座席を倒して、片方に寝袋・片方にサーフボードなど長い物を横にして置いていました

「湖に泊まるの?」

何かめんどくさい事を聞かれるのかな?

ちょっと身構えて「湖をみたら帰る予定です」と答えると

「えー、もったいない!フリーキャンプもできるし、歩くのが好きなら20分のトレイルもあるよ!」

と、想像とは逆の返答。

しかも

キャンプサイトとトレイルは湖に着いてすぐだから、よければ見てみて!」

とにかくいい所だから、数時間で帰っちゃもったいない!とワイカレモアナ湖を推してきます。

ん?

警察…ですよね?

観光案内所の人ではない…ですよね?

とにかくワイカレモアナ湖が大好き!な感じがすごく伝わってきます。

後ろにはレジストレーションチェックの列が待っているので

「じゃあ楽しんで!」

と、おまわりさんは忙しそうに去っていきました。

想定外のレジストレーションチェックでしたが、フリーキャンプの情報が聞けたのはラッキーでした。

しばらく進むと、湖と思われる区画に入りました。

道は未舗装の砂利道に変わり、道の両脇に背の高い木が生えて、山の中に道路を作った感じです。

山の中の砂利道を体感で30分くらいは走っていきますが、湖はまだ見えません。

最初は「ちょっと湖でゆっくりして帰ろう」という感覚だったのにな…。

さっきブラックポイントでサーフィンしていた時とはうって変わって、天気が悪くなってきました。

フリーキャンプは湖についてすぐ、という話でしたが、そもそもの湖に着かない。

疲れもあって、なんだか気分が落ちてきます。

と、突然道が開け、ホリデーパークのある所へ出ました。

ここにはガソリンスタンドとビジターセンターが併設されていました。

しかしビジターセンターは開設時間なのにしまっている。

あまり人が多くない場所なのかな…?

車に乗り込もうとして気づきましたが

車の後ろがとんでもない事に

舗装されていない砂利道は走ると砂ぼこりがすごく、車内からは気づきませんでしたが、外から見るとかなり汚れていました。

自分のまきあげた砂ぼこりで泥だらけ!

先へ車を進めますが、どこまで走っても山の中の砂利道。

どうやら道路わきの木の向こうには大きな湖が広がっているようですが、いわゆるレイクビューではないようです。

ガソリンも思ったより食うので、先ほどのホリデーパークで入れてくれば良かったかもしれません。

湖がいっこうに見えて来ないので、ガソリンがあるうちに帰ろうと、来た道を引き返すことにしました。

少し走った所で、前から砂煙を上げて1台の車が走ってきます。

見るとパトカーです。

もしや…

運転席を見ると

さっきのおまわりさん!

しかも、こっちにも気づいて手を振っています。

フリーキャンプの場所が分からなくてここまで進んできてしまったというと

「Already passed!」(もう通り過ぎてるよ)

ですよね。

おおざっぱな地図しか持っていませんでしたがフリーキャンプの場所を教えてもらうと、だいぶ前に通った所でした。

おまわりさんが言っていたのは「湖に着いたらすぐにフリーキャンプがある」でしたが

湖に着く=湖が見える、だと思っていた私は、「湖が見えたらすぐにフリーキャンプがある」と勘違いして、湖の見える場所を目指してどんどん進んでいたのです。

湖の周りの黒い線がメインの道路。ワイロアなどの町は下の方

湖に着けばドーンと湖畔が広がっているものを想像していたので、なかなかの誤算でした。

「この先の巡回が終わったら折り返してくるんだ。

トレイルも行くなら案内するから、キャンプで待ってて!」

と言って、おまわりさんは残りのお仕事を済ませるために更に奥へ走っていきました。

私はガソリンが結構ギリギリだったので、先ほどのホリデーパークでガソリンを入れてからキャンプへ向かう事に。

ガソリンを入れている間に追い越されたら、次は会えなそうな気がする!

急いでガソリンを入れ、前にあるショップで支払いを済ませます。

焦るあまり、店員さんに「レシートは要りますか?」と聞かれ

「Yes!」と言って走り去る

という奇行をとってしまいました。

無事にガソリンの入った愛車と共に、フリーキャンプへ急ぎます!

観光ガイドなポリスメン

キャンプを目指して走っていると、バックミラーで後ろから車が来たのが見えます。

自分の立てた砂けむりがすごいですが、煙の奥から現れたのはあのパトカーでした。

やはりキャンプに辿りつく前に追い付かれました。

急いでガソリン入れて良かったー!

おまわりさんがこちらを追い抜きながら「ついてきて」と目くばせしたので、そのままついて行くと、ある所で運転席から腕だけ出して、右の方を指さしています。

脇道があり、何か看板がありますが遠くてよく見えません。

来た時はこんな道気づかなかったな…。

停車せずそのまま進むのでついていくと、今度は道の脇に停車しました。

パトカーの隣に停めて降りると、さっき示してくれた場所がフリーキャンプなのだとか。

「キャンプ」と大々的には書いていないし、先がカーブして見えなかったのもあり、あの先にキャンプ出来る場所があるとは想像しにくい…。

教えてもらわなかったら分からなかった!

今いる所は「Lou’s Lookout」(見晴し台)という看板があり、ここが「20分のトレイル」だそうです。

おまわりさんはこの見晴らし台が出来た時の事や、途中の洞窟では「グロウワーム」という夜光虫が見られる事を教えてくれました。

おまわりさんも運動のために、たまにトレイルを登っているのだそう。

岩が切り立っているけど、この構造が湖を作ったのだとか、木のてっぺんから水が落ちていくのをなんとかといって、その呼び名が何かについている、など、色んな話をしてくれました。

観光ガイドのようなポリスメン…

最後に警察らしく

「万が一、何かあったら連絡してね」

と交番の住所らしきものを教えてくれました。

「色々教えてくれたお礼に何か」と思い、その時持っていた中で一番美味しそうなアボカドを差し上げると、おまわりさんはニコニコ笑顔で、再び砂煙をあげながら走り去っていきました。

ワイカレモアナ、大好きなんだなぁ…。

地元愛を感じるステキなおまわりさんでした。

ロウズルックアウト

トレイル登り口は道路を挟んだ反対側にあり、木々が茂っています。

言われないと入り口と気が付かない感じ。

なかなかの山登りで、階段のようにならされてはいるけども、途中倒木をまたいだりして上を目指します。

頂上まで登ると

なんといままで探し求めていた湖が一望!!

こんなに大きな湖だったんだ!

おまわりさんが、あの時あの場所でレジストレーションチェックしていなければ

フリーキャンプの存在も知らず

湖を一望できるトレイルも知らずにこの場を後にしていた

と考えると、やはり

出会いに恵まれた

と感じます。

お巡りさんに差し上げたアボカドは、町に来る途中になんとなく購入した物だったので

もしや第六感が働いて

お礼をする事を察知したから多めに購入したのかなぁ

なんてスピリチュアルな感情になったりしました。

おまわりさん、いい思い出をありがとうございました。

砂けむりをあげて走り去るおまわりさん。ありがとうございました!

フリーキャンプと散策路

思いがけずフリーキャンプで1泊することになったので、翌朝も少し足を伸ばしてみる事にしました。

フリーキャンプに湖の全体マップがあったのでこれを頼りに進んでみます。

(湖に来る前にこれが見れたら良かった!)

まず、泊まったキャンプは「ロージーベイ」

翌朝は、ちょうどマップの赤く削れている所、「ヒネラウトラック」を目指してみました。

ロージーベイ

電気・水道無しのフリーキャンプ。

公式サイトをみると「水洗ではないトイレ」のマークがありましたが、気づきませんでした。

水は「小川から」との事ですが、飲料水は持参がベターかと思います。

★「facilities」の所の各アイコンをタップかマウスオーバーすると、詳細が確認できます。

ただ湖畔があるだけですが、静かな水辺でゆっくり過ごしたい時には良いと思います。

自分以外にも3台ほど車がキャンプしていました。

詳細はこちら

ヒネラウトラック

平坦な道で往復約30分の散策路。

ガソリンを入れたホリデーパークを通り過ぎ、その先にT字路が出てきたら分岐点辺りに入り口があります。

分岐の手前、左側を振り返るようにすると看板が見えるようになっており、車を停める広いスペースがあります。

ワイカレモアナはこんな感じで、進行方向によっては間違って通り過ぎてしまうポイントが多いように思います。

シダっぽい植物の間を、ならされた散策路が続きます。

早朝は朝日が木の間から差し込んで朝つゆが光ったりと、神秘的。

先の方に行くと水の流れる音が聞こえ、音のする方へ進んでいくと小さな滝もありました。

「ブライダルヴェール」という滝で、「アニワニワ」という滝の下流にあたるもののようです。

平坦な道の約30分の森林散歩。

ワイカレモアナに来たらぜひ。

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