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職場・リゾートバイトで体験した怖い話【心霊系】

リゾートバイトの持ち物・始め方

過去、職場であった怖い話をまとめました。

私は霊感は無いはずですが、たまに不思議な現象にも出会う事がありました。

場所はロケーションのみで紹介します。

おかみさん

場所:山と海がすぐ近くにある中規模ホテル

めずらしい閑散期の募集で、そこでは3ヵ月間働きました。

お客様がほとんどいない日の方が多く、必要のないフロアや宴会場は、いつも電気が消えて真っ暗でした。

当然、物音もほとんどしない静かなフロアが多く、暗い時間に通るとかなり怖かった思い出があります。

そんなホテルなのですが、従業員出入口が宴会場のすぐ脇にあり、宴会場の前を通って職場まで行き来します。

その従業員出入口なんですが、昔このホテルを経営していたおかみさんの幽霊が出るらしいという噂。

危害を加えられるとか、声をかけられるとかでも無く、着物姿でそこへ現れるそうです。

宴会がある時はもちろん、かなり賑やかな場所ですが、閑散期だったので廊下も宴会場も真っ暗なのが普通でした。

バックスペースからドアを開けてお客様スペースへ出て、数メートル歩くと出入口です。

昼間は窓があるので自然光で明るいのですが、夜は従業員出入口の上にある、非常口の緑のランプだけ光っている状態。

足元が見えない程暗くはないので、節電のため廊下の電気は消しているのでしょう。

自動ロックのドアなので、館内から出る時はノブをひねると機械が作動して鍵を開けてくれ、反対に外から入る場合はか自分で鍵を差し込んで開けるタイプでした。

ここを夜に通るのは館内から寮へ帰る時。

バックスペースから真っ暗なフロアへ出た瞬間、緊張します。

頭に浮かぶのはあのおかみさんの話。

特に害がないとは言え、正直ご対面はしたくありません。

緑のランプで薄暗く照らされた廊下を足音をわざと立てて歩きます。

出入口にたどり着き、ノブをひねって鍵が開くのを待ちます。

鍵が作動するまでほんの数秒なのですが、この誰もいない薄暗い廊下で待つ数秒間が、毎日とても怖かったです。

鍵が壊れて開かなかったらどうしよう

障子の向こうから何かでてきたらどうしよう

おかみさんが来ちゃったら

どうしよう

…。

私の勤務する間、心配をよそに一度もそこでおかみさんに出会う事はありませんでした。

ただ、長く勤めているスタッフさんはみんな、お客様用の正面玄関から出入りしていました。

閑散期だった事や、担当職場から近いなどの理由かもしれませんが、本当の理由は分かりません。

一人の方からは「あっちの出入口使ってるの?そっか…」と意味深な言葉をかけられた事もありました。

そしてついでに、ドアの外にはスズメバチもよくいたので、館内に入る時も「早く開け!!!」となって、なんとももどかしい従業員出入口でした。

ざしきわらし

場所:上のおかみさんの話と同じホテルです

このホテルには「ざしきわらし」もいるという話でした。

そういうものが集まっているホテルなのでしょうか 笑

結構前ですが、繁忙期は短期の派遣もたくさんとっていて、派遣さんの寝るスペースとして、宴会場を使う事があったそうです。

館内の部屋では無く宴会場が生活スペースというのもなんだか特殊ですね…。

その宴会場なのですが、そこで寝ると、枕元で子供が遊んでいる夢を見るそうで、同じ空間で寝ている複数人が同じ夢を見るんだそうな。

どうも、その宴会場に遊びに来ているざしきわらしさんが、みんなの夢に出てくるという事らしいです。

このざしきわらしさん、宴会場だけでなく館内のいたるところで「不思議現象」として出没するらしく

後ろで扉があく音がしても誰もいない

足音が聞こえて、そっちを見ても何もいない

とか、そういう感じのようです。

スタッフさん達のあいだでは結構辺り前の事ので「またいるねー」という風で、あまり怖い存在ではないようでした。

この「不思議現象」には、私も実際に出会いました。

自分が入ってきたドアが後ろでしまる音がした時です。

すぐにまた閉まる音がしました。

こちら側にも、自分の後ろにも誰もいなかったはずなのですが、こちら側から誰か出て行ったか、すぐ後ろに誰かいた位の時差で、ドアが閉まる音がしたのです。

もちろんドアを開ける時は前が見えていて誰もいなかったし、後ろに誰かいて閉めたら悪いのでチラッとは後ろも見るんですが、明らかに誰もいなかった。

そして、不思議と怖さはなく「なぜなんだろう」と真面目に考えた記憶があります。

別の時には、ドアを開けて出ていくとき、ふと後ろが気になって振り返ったら、後ろにあった障子が「スッ」と閉まったのが見えました。

まるで誰かが隠れたような感じで、この時もなぜか怖さはないんですが、不思議に思ったのでのぞきに行きました。

そして誰もいなかったので、この時もやはり「なぜなんだろう」と真面目に考えました。

共通して不思議ではあるんですが、怖さがないのです。

これが、ざしきわらしさんが当たり前の存在として受け入れられている所なのかもしれません。

怪奇現象が多発するエンタメ施設

場所:都内の宿泊もできるエンタメ施設

ここはリゾートバイトではなく、結構長く務めた都内のエンタメ施設です。

遊べるし、泊まれるし、たまにイベントもあって、という所です。

ここは本当に色々起きました。

その施設になる前も別のエンタメ施設だったのですが、その頃から怪奇現象があると噂されていた所です。

それなりに大きな施設でスタッフもたくさんおり、霊が見えるというスタッフも数名いました。

凶悪な何かではないそうですが、みんな同じ場所で同じような幽霊を目撃しているとの事でした。

駐車場にある木

ここの駐車場は、「切ろうとすると必ず工事の人が事故にあったり設備トラブルが起きて絶対切れない木」があります。

団体客のバス用にもなっている駐車場にたっていて、出入り口に一番近い所にバスをつけようとすると、バスの頭が木にこすってしまう事もあるような場所にたっています。

過去に何度も良くない事があったので無理に移動せず、バスが避けて停車してもらうよう調整しています。

勝手に反応する人感センサー

エンタメ施設の中のイベントホールは、イベントが無い日はトイレのみ解放してあって誰でも入れます。

人が近づくと電気がつく人感センサーのトイレで、省エネになっています。

トイレ内も、用を足して立つと自動で水が流れて、洗面台は手を差し出すとせっけんや水が出るセンサータイプです。

奥まっているし、そもそもトイレが使える事があまり知られていない場所なので、使用頻度が低くて普段は真っ暗。

私の働いていた職場はそこが一番近いトイレだったので、度々使う事がありました。

イベントホールで使うだけあって結構広く、真っ暗なトイレに近づいていくと、入り口付近で自分を感知した照明が付きます。

手前と奥で照明が分かれているので、トイレの奥側にも個室や洗面台はありますが、奥の半分は真っ暗です。

怖いので一番近い個室にササっと入って出てきます。

ここ怪奇現象起きるんだよなぁ。

やっぱ奥が真っ暗って怖いなぁ。

なんて考えながら手を洗っていると

ジャーッ!

誰もいないはずの奥のトイレ流れました…。

本当に怖いと声が出ないんですよね。

変な汗がワッっと出て、手もテキトーに拭きながら小走りでトイレから出て職場へ戻りました。

始めて体験した時は「そんなまさか!」でしたが、どうも話を聞くと何度かそういう事があるようです。

勝手にトイレが流れたり、向かい側の洗面台でせっけんが出たり…。

仕様の問題で、人がいなくても定期的に作動したりするものもあると聞いたので、長時間使っていなかった朝一で洗面台を見回ってみたことがあります。

定期的に作動しているなら、洗面台にせっけんや水が出た跡が残っているかもしれないと思ったからです。

見回ってみたところ、せっけんの跡も水が出た跡もなく、カラカラに乾いた洗面台が並んでいるだけでした。

この後も何度か同じような怪奇現象をトイレで経験しているので、あそこは本当に何か起きると思っています。

走っていく子供

私の働いていた職場にはお客様の対応をするカウンターがあります。

上で話したホールの入り口付近にあるのですが、レジもあるので必ず人が常駐しています。

お客様対応していない時は事務仕事をしているので、基本的に下を向いた状態です。

少し背の高いカウンターなので、子供だとこちらからは見えない高さ。

いつものようにカウンターで事務仕事をしており、その時はもう一人カウンターで事務仕事をしているスタッフがいました。

そんな時、子供が一人、ホールの方へ走っていく足音が聞こえました。

背が小さいので姿は見えませんが、音で子供の足音と分かる軽快な感じでした。

親御さんから離れて遊んでるのかな?そっちにはトイレしかないよ~、と思って足音の去った方へ目を向けると、誰もいません。

いない。

たった今なので、引き返していったはずは絶対ない。

明らかにカウンターの前を横切ってホールの方へ向かった足音でした。

あ、これは聞いちゃったかな、と思って一緒にいたスタッフの方を見ると、まったく同じ反応をしています。

「今あっち行ったよね」と二人で一緒に体験してしまった謎の足音でした。

ちなみに、その後戻ってきた音は聞いていません。

いわくつきの事務所

別の所にある宿泊棟には、従業員の控室と事務所があります。

建物の真ん中くらいという不自然な階にあるのですが、過去、何度か自殺が起こった階が決まってその階らしく。

事務所になっている部屋以外にも宿泊できる部屋がいくつかあるのですが、普段はお客様を泊めないようです。

ある日、締め作業が終わらなくて終電に間に合わず、事務所に泊まることになりました。

当時20代の女子でしたが、2回程帰れなくて事務所に泊まりました。

メイクもそのまま、シャワーも浴びず(ホテルなのに)事務用のイスをふたつくっつけて寝て、朝になってから家に帰ってましたね…。

その、初めて事務所に泊まった日の事です。

普段は最後に施錠して警備員室へ事務所の鍵を届けるのですが、その日は事務所で一泊するため、声をかけて鍵は持ったままでいました。

上司と二人だったので、事務所と休憩室で分かれて一晩過ごす事に。

お客様が入って来てもこわいし、一応防犯の為に鍵を内側からかけるよう言われ、「また朝にね」と休む事に。

朝、他のスタッフが来て入れなくなると困るので、少し早めにケータイで目覚ましをセット。

くるくる回る事務イスをくっつけて寝ているので、動くと変な風にイスが回ります。

それでもだいぶ疲れていて「あー、わりと寝れるかもなぁ」と思っていた矢先

バンッ!

急にドアが閉まった音がして、起き上がりました。

一瞬理解が追い付きません

え、閉まった?ドア「閉まった?」

内側から鍵はかけたし、警備員さんなどが合鍵で巡回しているなら、鍵を開ける音がするはず。

そんな兆しはまったく何もなかったので、冷や汗ダラダラ

しばらくかたまった後、周囲を見渡してみますが誰かが入ってきたようではなさそう。

恐る恐るドアまで行くと鍵が開いています。

そーっと開けて外を見てみると、静まり返った廊下。

誰かいる気配はない。

とりあえず鍵を閉めて、室内を隅々までチェックしても誰もいませんでした。

疲れてたし、鍵をしめたつもりでしめていなかったのかもしれない、そう考えて寝る事にしました。

翌朝上司に「昨日の夜こっちのドア開けました?」と聞いてみましたが心当たりはなく。

後日、別のスタッフから聞いた話によると、よく物音はする部屋なのだそうです。

事務所で長く過ごすスタッフや休憩室で怪奇現象に出会うスタッフは少なくないそうな。

あの夜のドアが閉まる音は、自分も疲れていたし、防犯カメラまで確認するような事でもなかったので確信はつかめませんが、本当に何かが起きたのかもしれません。

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